著者 : 高見澤 美津江(たかみざわ みつえ)さん

歌集「風を握る」のご案内

短歌紹介

今、私はここに本物の幸せを身体いっぱいに浴びつつ不便を感じることも多いけれど、あまたなる人の温かい心に支えられ生かされている。本当にありがたいと思う。手を休め目を閉じればそこにあの「網膜色素変性症を治す術は無く、歳月の重なりと共に光を失ってゆくであろう」と告げられたその日から自らの足で死の淵を歩み続けていた遠い日々がよみがえって来る。懐かしさの中に一握りの”痛み”を携えながら・・・・・・。そして、過ぎし日のさまざまな思い出がこの胸に溢れんばかりである。

短歌紹介

あの日、「お前を背負ってでも子ども達と一緒に歩いていく覚悟は出来ている、だから頑張って生きてゆこう。」と言いながら私の背に優しく置いた夫の、あの手のぬくもりを私は忘れない。そしてある夜、「お母さん、勇気をもってしっかり生きていけば大丈夫だよ。僕も頑張るから。」と小学2年生だった長男が大粒の涙をこぼしながら言ったこの言葉は私の生涯を通じての心の白杖である。また、未だ幼かった長女は病身にも関わらずいつも私の手を引いてくれ、難しい漢字に突き当たる度に、この手のひらに指で書き写しながら「解る?」と聞いた時のあの真剣な声音を私は胸深くに閉まっている。心深き皆様に、温かな夫に、そして、かけがえのない子供たちに、何の恩返しも出来ないけれど、「この眼のために流す涙はもう決して流すまい。」と堅く心に誓った私だから、一生懸命にそして素直に歩んでゆこうと思う。言葉では言い尽くせぬ詫びと感謝を胸に・・・・。

短歌紹介

その私がこの度たまたまパソコンを通じて知り合った方に励まされ、十年前に主治医の先生から薦められ紡いできた短歌の中から四百数十首を綴り少しでも視力が残っている内にと密かに念じておりました歌集を朗読ボランティアの方にもご協力を得手出版いたしました。

短歌紹介

実は過日この歌集が「新潟日報」に紹介されました読んで下さった方が掲載を依頼してくださったのです。

そんな折、日本網膜色素変成症の会長より「販売させて欲しい」との連絡をいただきました。この難病に幼い頃から苦闘し一日たりとも不自由さに向かわないことのなかった私です。今は、失明に対し覚悟は深くもっているつもりですが、やはり不安と恐怖を拭い去ることはできません。そんな思いが手伝って収益金を学術研究資金にお役に立てるならと戸惑いながらも協力させていただこうと決意いたしました。
多くの方々より注文をいただき更に励ましのお手紙を賜っております。こんなにも反響をいただけるとは思っておりませんでした。感謝あるばかりでございます。拙い歌ばかりでございますが何か一つ拾っていただけたらこんなに嬉しいことはございません。

短歌紹介(1)

短歌紹介(2)

著者

この「愛と命の賛歌、風を握る」を日本網膜色素変性症協会で販売しております。
本題 2,900円、送料 310円(合計 3,210円)

申込ならびにお問い合わせ先(Eメールか電話、ファックス)
メールアドレス yonozuka@pc4.so-net.ne.jp
電話ファックス番号  025-243-1677

振込先
口座名 風を握る会

郵便振り替え口座番号  00230-7-20876

こちらまでお申し込みくださいますようご案内申し上げます。
入金の確認ができましたところで発送させていただきます。
どうぞ宜しくお願いいたします。

担当  小野塚

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