ATACカンファレンスについて

ATAC(Assistive Technology and Augmentative Communication)カンファレンスは、障害を持つ人々の自立を支援するテクノロジーとコミュニケーション技術の普及啓蒙を目的として、1996年より毎年各地で開催されています。コンピュータをはじめとする電子技術を利用したいと障害を持つ多くの人たちが思いながらもそれをサポートする人の不足から、実際には彼らのニーズが十分満たされているとは言い難いのではないでしょうか。支援技術は数多く開発されていますが、それらが十分活用されていないのが実情です。ここでは、コンピュータを利用する上で必要な支援技術について、包括的に知識を整理して提供するものです。単に講義だけではなく、実際に手に触れて、相談しながら学べる実践的セミナーを中心としたものですから、様々な方々に気軽に参加いただけるものと考えています。
このATACカンファレンス1999東京では、障害を持つ人や高齢者の生活を支援するコンピュータを中心とした電子技術について、福祉や心理学などの背景となる考え方から、工学的知識まで体系的に提供することを目的としています。
そのため、障害者や高齢者に電子機器を中心としたATサービス(支援技術を用いた障害者や高齢者の生活のサポート)を提供したいと考えている人々、具体的には、福祉機器販売関係者、作業療法士、言語療法士、福祉施設職員、看護婦、保健婦、教師といった方々のお役に立てると考えています。なお、障害やコンピュータに関する専門的知識は問いませんが、コンピュータでワープロなどのアプリケーションソフトの利用が自分で出来る程度のコンピュータ知識を持っていることが必要です。

*ATACカンファレンス1999東京はCOM JAPAN1999の特別企画として開催しています。

プログラム

11月2日(火) 電子機器が広げる世界

9:45-10:15 受付
10:15-11:15 中邑賢龍(香川大学)「電子機器を用いた障害からの自立」
11:25-12:25 畠山卓朗(横浜市総合リハビリテーションセンター)
          「テクノロジーが拡げる障害者や高齢者の生活」
12:25-12:35 「Com JAPANアクセシビリティコーナーの見どころ」
12:30-14:50 昼食、ComJAPAN見学、相談会
14:50-16:20 関根千佳・濱田英雄(ユーディット)
          「情報のユニバーサルデザイン
             - インターネットのアクセシビリティを中心に -」
16:30-17:30 福島 勇「アメリカの支援技術提供の実際」

11月3日(水) 支援技術の実際を学ぶ

9:00- 9:30 受付
9:30-10:30 中野泰志(慶応大学・依頼中)
          「視覚障害を持つ人のコンピュータアクセス」
11:10-12:10 英美和子(こころ工房)
          「おもちゃからコンピュータへ
             コンピュータ利用の基礎を育てる」
12:10-12:20 「Com JAPANアクセシビリティコーナーの見どころ」
12:20-14:00 昼食、ComJAPAN見学、相談会
14:00-15:00 伊藤英一(神奈川県総合リハビリテーションセンター)
          「僅かな工夫でコンピュータが利用できる!
             OSの基本機能を使いこなす」
15:10-16:10 松本 廣(国立特殊教育総合研究所)
          「コンピュータ利用を補助する道具
             スイッチから代替入力装置まで」
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