担当者の対応

会場風景

担当者の対応は、障害やコミュニケーションの度合いによって、また各人によって、受け取り方が違うものである。バリアがあっても、それを超えようとする担当者の意識があれば、ほとんどの問題はクリアできる場合が多い。展示会の説明員に対する、お客様への接客態度の研修の中に、障害をもつ方への対応も入れていただきたいと思う。展示会をサービス産業としてとらえる視点がこれから必要となるはずである。

●各ブースの説明員の対応は非常に対応がよく、親切であった。
●専門的な内容の質問にも、とてもよくこたえてくれたこと、もし分からない点があった場合は専門の担当者を呼んでくれ、感心した。
●コンパニオンの方もすてきで、楽しく見学できた。(肢体不自由)

●初歩的な質問にはあまり丁寧に答えてくれない。(弱視)

●説明員が介助者のほうに説明するので、ちょっとやりにくかった(言語障害なので、介助者に通訳を求めるのは仕方がないが、本人の頭上で会話されるのはちょっとツライ)。でも、こちらの質問に、私のほうを向いて親切に説明してくれたところもあった。(肢体不自由)

●企業イメージより熱意。今回の展示ブースを周った際、私がこれまで持っていた各企業のイメージに関わらず、ブースにいる担当者が「見て欲しい・知って欲しい」と思っている所の応は素晴らしかった。担当者が直に案内してくれて、展示物のレイアウトも車イスにも十分に対応できている。また、未対応でも担当者が懇切丁寧に説明してくれるため、不便を感じさせなかった。それらのブースが暇だった訳では断じてない。(肢体不自由)

●アンリツ電気のブースを離れて見ていましたら、説明員の人はそれに気づいて「ダイヤルアップルータの実験に参加しませんか」と私に声をかけてから、メールアドレス等の入力ができるように、援助スタッフの方を呼んでくださったので、その実験に参加できました。(肢体不自由)

●モバイルコンピューティング&PCカードコーナはHさん(視覚障害)と私はコミュニケーションおよび災害時における通信手段として興味を持ったのですが、PCカードブースの説明員は我々を無視しました。コンビューティングブースのは方は親切に説明してくれました。(高齢者)

●これもすべてのブースではありませんが、コンパニオンの女性の中には、障害を持った人を敬遠する人もいて、不愉快な思いをしたモニターがいます。特に、脳性麻痺や聴覚障害などで、言語に障害のある人が被害(?)を被るパターンが多いようです。来年は、彼女たちアルバイトの教育を期待します。手話なんかできなくてもいいんです、真心で接してもらえれば。(肢体不自由)

●車椅子で一人で回っていると、向こうから寄ってきてくれる人と、さぁーっと引いてしまう人とに分かれる。(肢体不自由)

●企業側の対応や、コンパニオンの対応も障害者の方に対して親切で、私は好感を持ちました。障害者にも笑顔で接していたのでよかったと思います。ただ、小さい企業では一部、避けるような対応をしているところもありました。(ボランティア)

●興味ある内容への説明を求めると、最初は専門的に解説してくれましたが、もう少し簡単に僕にも分かるようにと頼むと、そのように噛み砕いて丁寧に説明してくれましたので、大変良かったとおもいます。パンフレットが一杯になり次はどうしようと思った所でタイミング良くNTTデータの方がこれどうぞと下げ袋を出してパンフレットを入れてくれたのは嬉しく、みんなこれぐらいの気持ちに余裕が有ればアクシビリティチェックなどいらないなとおもいました。(肢体不自由)

●障害者からの要望は色々あると思いますが、実際には手間やコスト等でできない事は一杯あると思います。私が必要だと思うのは、環境だけではなく心配りだと思います。少々環境が不備でも、人の心使いでそれを埋めることは可能です。親切に一生懸命対応をしてくれたら、環境の不備などそれほど気にならないと思うのですが。(肢体不自由)

上に戻る

| HOME | ユニバーサルデザインとは | UDのコンサルティング | 会社情報 | ユーディット関連書籍 |
| アートライブラリー | サイトマップ |