
アクセシビリティコーナー
アクセシビリティコーナーは少し寂しい出展数だったこともあり、あまり大きくはなかった。本体のメーかーで、出展していることを知らなかったという報告もあがっている。各メーカーの一コーナーとして出展したほうがいいのか、それともこれまでのようにアクセシビリティ関連だけまとめたほうがいいかは、議論の別れるところである。ただ、いずれにせよ、そこに展示があることを、やってきた方に明確に伝える必要はあるはずだ。さまざまな障害や年齢の方に、わかりやすい方法で。
●もっと大々的に見つけやすい場所に展示してほしい。特別な企画であるのなら、余計に大きくわかりやすく表示(案内図にも)してあれば真っ先に見にいけたのに。
●VZOOMの富士通さんはパネルの色使いについて来年は配慮すると言ってくれた。(黒字に白が見やすい弱視者は多い)
●NECでリコーの点字プリンターを使っていたが、これはよいことです。でも、一面、コスト競争があったほうがよいかとも思います。
●バリアフリーでくくらないで、それぞれの社の大きなブースの中に一緒に展示されていたら、一般の人にももっと見てもらえたかもしれない。
●NECや富士通の人(一般ブースの説明者)は、自社がバリアフリーの展示を出していることは一言も説明してくれなかった。(白杖をもっていたのに)文字拡大ソフトや、音声のことを質問したにもかかわらず。。。。(肢体不自由)
●本命のアクセシビリティ&バリアフリーブースは出展が少なく、半数は丁度昼食時だったためか?。パンフは「どうかご自由にお持ち帰りください」と無人ブースでした。あるブースの留守番?さんが申し訳なさそうに、20,30分したら説明員がきますので待ってくださいの申し出には、こちらはどう対応したらよいやら・・・・(高齢者)
●娘の周りの人(多くは脳性麻痺の人)ワープロをタイプとして使っています。今、娘がパソコンでいながらに人と交流できたり、情報を得たりするのを見てとても嬉しく、皆のものになったらいいと強く願うのですが、私は助けなければならない時のためにと、ためすとカタカナチンプンカンプンのジャングルで往生してしまいました。そんなわけで、TRONの所で[発想を変えて使えるBTRON]のキャッチフレーズに引き付けられ色々知りたかったのですが、そこでは、教育用〈幼児の〉画面が写っていて、係りの人はいなかったので詳しくは解からなくて残念でした。(介護者)
●5つのテーマで出展していた日立ブースは
(1)ALS患者さんのための意志伝達装置「伝の心」
(2)頚椎損傷者用パソコン操作システム
(3)視覚障害者のための電子メール読み上げ機能
(4)視覚障害者のための図書検索システム
(5)聴覚障害者のための手話アニメーションソフト「Mimehannd」
各セクションに説明員がおり、丁度総合説明の時間になったので、主任の方の総合的説明があり、感心したことに手話通訳もありました。
●富士通ブースは VZoom(視覚障害者 拡大ソフト)
パソコン画面を拡大表示するソフトですが、Windows 98のマルチデスプレイ機能を活用して安価な2台の15インチディスプレイで表示する工夫が望まれます。また高齢者をも対象に入れるなら「T−Time」(ボイジャー)『インターネット縦書き読書術』のようにテキスト文は縦書き表示される機能があったらと思いました。なぜなら私たち高齢者は「横書き縦読み」に習慣付けられているのですから。
●在宅ケア支援システム
介護者支援施設と高齢者をISDNで繋ぐ支援システムで、今後期待されるものでしょう。(高齢者)
●テーブル(展示品)の高さが車いすにちょうど良いところが多かった。
●機器をさわれるところがあって良かったが、テーブルの下にダンボールが積んであって、近寄りにくかったりした。
●ページめくりの機器に興味を持った。見本があったが、どうやって動くのか知りたかった(説明員がいなかった)。
●マウス関連に興味があったので、その関係の展示がもう少しあればと思った。(肢体不自由)
●聴覚関連機器が一番難しいものなのだろう。開発意欲をそそるものがないものか。ひがむわけではないが、視覚障害者用の読み取り機器などの長足の進歩を見ると、何故、聴覚関連機器が、こんなにも遅いのであろうかと考えてしまった。音声認識を組み込んだ聴覚障害者向けポータブルPCをコミュニケーションエイドとして開発する計画はなかったものなのか?政府や、大学教授たちには、その必要性ってものはわからないのか?
2007年には全放送局の番組に字幕が付くことに決定されている。テレビ字幕の次は、音声認識のユニバーサルデザイン化へ向けて行きたいと思うところだが、残念ながら、今の聾者の方たちは、実際このあふれている「情報」が、いかに遅れているか、健聴者のみなさんはどれくらい承知しているだろうか?NHKの「聴覚障害者のためのニュース」しか分からないであろう。
それにしても、テレビ携帯電話?はびっくりした。(聴覚障害)
●障害者を理解しようとしている努力は感じられます。パソコンが楽しく使えるよう、ますます努力をお願いします。(肢体不自由)
(1)TV電話とパソコンの組み合わせによる通信のしくみを伝える展示を見ました。展示品は、車いす利用者の私にとっては、見やすい高さのところに置かれていたので実際に触ることができました。これは医師と遠隔地の人とを結ぶシステムでしたが、将来はコンピューターを個人が使うようになったのと同様に、家庭で使えるようになればいいと思いました。
(2)富士通の緊急通報システムは、安心感をくれる内容でした。
(3)パソコンの画面の読み取り機能は、暗い所でパソコンが使えるようにする技術でもあると聞いて、視覚障害者の方との商品の共用化とは、こういうことなのかと思いました。(肢体不自由)