
機器展示の方法
同一の製品をまとめてみたいという意見は強かった。各社はデスクトップからモバイルまで縦の系列で揃えて展示するが、買う側は、A4ノートPCの最新モデルを比較したい、というような動機で会場に来るのであるから、短い時間に各社を回るのは健常者でも大変である。
各メーカーごとに展示するという今の形式を残したまま、より、ユーザーのニーズに近い展示方法を考えるのも必要だと思う。たとえば、ユーザーがさまざまな機種を比較検討できるよう、メディアバレーやさくらやのような、ショップ系の店にもComJapanに出展を依頼し、ここに各社の最新モデルを比較検討できる相談員とともに展示する。もしそのユーザーに最適なモデルが決まれば、メーカーブースに案内すればよい。周辺機器やソフトの相談などもできる場があれば、行ってみたいと思うユーザーももっと増えるだろう。
車のように、企業イメージでPCを買うユーザーは、もはや少ない。自分の会社、自分の部門、自分の家に最適なソリューションは何か、コンサルティングをしてくれる場が、今後は展示会の役割として求められているのである。
●携帯電話の所— 多種多様の機器が一堂にあって比較ができ、会社の人も懇切な説明をしてくださいます。売る場所でないので安心して見たり聞いたりできました。(介護者)
● また、展示品が似たようなものがありあちこちにばらつきが散見されるが、できるだけ製品の種類別に分けて欲しかった。なぜなら、製品の比較が出来ないからだ。(聴覚障害)
●企業別でなく種類別企業別にしてほしい。同じ種類製品を比較検討したいのにどこに何があるかわからない。(肢体不自由)
●これは、難しいことだとは思いましたが、企業ごとにブースを持つのではなく、商品ごとにおいてもらえると、比較ができ、あまりあちこちに異動しなくていいのでありがたいそうです。(ボランティア)
●メーカー単位にブースを設置する従来のやり方より、ジャンル毎に各メーカーの製品が同列に展示され、その場でパンフを貰えたり、比較検討できた方がいいと感じた。また、体験コーナーも必要だろうと感じた。
●こういった展示会を企画するときに、メーカー側の宣伝を主に考えるか、見学者のニーズを主に考えるかによって、見学者数に大きな違いが出ると思う。もし、見学者のニーズを最大限配慮したイベント企画とできれば、参加者数も大幅に増えるのではないか?(肢体不自由)