
ComJapan1999 アクセシビリティチェックレポート
浜田 和嘉さん(72歳)
「障害者・高齢者に配慮していたブースはどんな作りだったか」
回ったブースで、配慮されていたものがあったとは思えませんでした。残念ながら問題点を列挙するようになります。
- ブース全体が一段高くなっており、担当者もこれでは駄目ですねと、自嘲されていました。
- 展示台は、大体において車椅子での目線程度で、これ以上低くすると健常者には逆に問題となりましょう。
これには、このように考えるのです。
- このような展示ブースを、障害者、健常者双方にとって、利用しやすいようにするには、仮称「バリアフリー電動車」を開発する方向へ力点を進めるべきと思います。
- 車椅子の目線と健常者の目線とのひらきは、30〜40cm程度と考えられます。
- 車椅子を載せ、障害者が安全に運転できるものであるべきでしょう。
- 車椅子利用者以外の松葉杖などの人も使え、その分目線が上がるようなシートも附けるべきでしょう。
- 感覚的には、車椅子より30cm程度高い「バリアフリー電動車」が、展示会会場の中を、緩やかに移動している感じです。
- 自動車メーカーに、この「バリアフリー電動車」の開発を、積極的に要望して行くべきでしょう。
- 高齢社会になり足元が弱くなった人の、買い物など近所を移動する処に、販路が必ずありましょう。(歩道を移動する時は、座高が低くなるようにすべきでしょう)
- 展示会では、主催会場で必要台数常備しておくべきでしょう。
「望ましい接客態度としてどんなものがあったか」
同行の高橋さんには、ブースの担当者は腰を落として、目線を下げて説明をしていました。
接客態度もユーザーになるわけですから、概して親切な態度であったと思います。
「インターネットを使った障害者の意見集約についてどう思うか」
インターネットを使える環境にある障害者の、量的な統計を知らないので、全体の意見集約がどれほどであるか分かりません。
インターネットを使える方々への意見集約として考えます。
- メール、ホームページを見られる人の、ネットワークはある程度出来あがっているように思います。
- 障害の種別による意見集約、方法は自ずから異なってくると思います。その種別のリサーチでその方法を考案していくのが、緊急の課題であると思います。
「高齢者ユーザー開拓の一つの方法」
あるメーカーのブースで、担当者に「高齢者は、機械は壊れる、キーボードなど扱いが難しいと言 いながら、PCにかかわり難い状態にある」「一方ではPCをやってみたい願望は充分にあり、しかも意外とお金持ちである」とアピールして、以下に列挙するような方法でやると、高齢者ユーザー開拓の一つの方法になろうと、意見が合いました。
- ブックタイプPC複数台借用。
- Windows98、IE、メーラー、TextEditerをインストール。
- 音楽、お絵描き、将棋、囲碁、俳句etcのアプリを用意。
- 若翁の友人と個人的に、このPCを使って練習。
- 一ヶ月程度の借用期間で、友人にPCに慣れさせる。
- PCの適当機種の購入を勧める。