ComJapan1999 アクセシビリティチェックレポート

高橋 和久さん(36歳)

私は、昨年に引き続き二回目の参加となったわけですが、今回はハード面での配慮よりも、ソフト面での配慮に重点を置いて各ブースを回らせていただきました。理由は、ハードの充実はソフトの充実のあとからついてくるものであると思ったからです。

尚、私のレポートは、あくまで車椅子の立場から見た内容となっています。

  1. 接客・応対

    「ComJapan 事務局」を名乗ってのブース訪問だったためかどうかは定かではありませんが、基本的にはどこのブースでも親切丁寧に対応していただけたように思います。どうしても、昨年と比較してしまうのですが、昨年の場合、説明スタッフの方はともかく、コンパニオンレベルになると私たちが近づくと目を背けられたりすることも度々ありましたが、今年は一般の来場者と同じように接していただけたように思います。
    説明をしてくださったスタッフの方も、車椅子の高さまで目線を落としてくださり、とても聞きやすかったですね。

  2. ハード不備の場合の対応

    私が回ったブースのうち、二つほど階段あるいは段差のあるブースがありました。
    しかし、どちらもスタッフの対応によりブース内に入ることができるようになっていました。嬉しかったのは、この二つのうち一つは、スタッフの方のほうから声を掛けていただけましたので、比較的ナイーブ(?)な方でも気軽に見学できたのではと思ったりもしました。
    また、ここは私が担当したブースではないのですが、翌日になって「昨日、ご指摘を受けたところを改善しましたので、是非見に来てください」と言ってきてくださったブースもあり、私たちの行動が一つ実を結んだような気分も味わいました。
    ちなみに、こちらは「TOSHIBA」のブースで、展示台の一つを車椅子でも入れる机に取り替えてあり、展示品のノートパソコンを簡単にさわれるようにしてありました。

  3. 全体の感想

    大音量、過大なショーアップ等々、、、障害の有無に限らず、これらの点については賛否が分かれるところですが、どの企業も商品をアピールするための必死の戦術なんでしょうね。(苦笑)
    この点については、展示会を見に行く側の好みの問題かも知れないと思ったので、個人的にはあまり問題視しませんでした。
    これよりも、今回気になったことは、会場内の空気の悪さです。今回、私は風邪を引いていたということもあってか、このことは私にとってかなりのバリアでした。あの空気の中で話しをしていると、突然咳き込んでしまって説明員の方にご心配をお掛けしてしまったりもしました。
    とかく人が大勢集まる会場では、換気というものが来場者への重要な配慮点になるのではないでしょうか。

最後に、一緒に同行していただいた浜田さん、いろいろとお世話になりありがとうございました。

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