ComJapan1999 アクセシビリティチェックレポート

種子田 信宏さん (腎臓機能障害 32歳)

障害者・高齢者に配慮していたブースはどんな作りだったか
ここはとってもグー。奥に休めるところもありますね。三菱鉛筆でした 何ヶ所か車椅子のことを考えたテーブルの形状や高さになっているところがありました。
また休憩用の椅子を配置してくれているところがありました。
※三菱鉛筆さんです。ただし絨毯が敷いてありました。
椅子に座ったまま説明が受けられるように工夫した場所もところどころありました。
音が大き過ぎると逆に迷惑という話しをしたら、「うちも隣のブースの音で説明が難しくて迷惑している」という話もありました。
スピーカーは最低限にして、指向性の強いものに、そして音の出る側に他のブースがある場合は背後に壁を作り、迷惑をかけないようにすべきではないでしょうか?
場所によっては通路が狭くて人が込み合うと車椅子では入るのは遠慮したくなるような場所がありました。

望ましい接客態度としてどんなものがあったか
まず受付へ行ってブース設置の担当者を紹介してもらったが、コンパニオンの女性が受付に座っているブースでは、どこも接客態度は良好でした。
社内の人間が座ってる場合は、会社によってはぶっきらぼうで、あまり親切でない場合も見うけられました。

インターネットを使った障害者の意見集約についてどう思うか
私の地元団体では、毎日MLを使って視覚・聴覚・肢体などの障害者が連絡を取り合っています。
実際に会うときには通訳や送迎で苦労するので、インターネットは非常に有効だと思います。
しかしそれにはサポート体制が重要です。
視覚障害者がインターネットを使えるようにするには、同じ障害を持つ既に経験が使える人と、晴眼者が組になっていく必要があります。
聴覚障害者の場合はTVや雑談からインターネットに関する情報が入らないですし、文章理解力が低い場合もあるので、パソコンやインターネットに関する様々な情報を、手話や文字通訳で提供する必要があります。
肢体、特に上肢障害者ではマウスやキーボードに変わる専用の機器やソフトを用意する必要があり、専門知識が必要です。
以上のようなサポート体制が整って、はじめてインターネットが使えるようなるわけです。
ただしそのようにインターネットを使いこなせる障害者が、「障害者の意見集約」の意見集約の代表者となりうるかは、また議論する必要があると思います。

その他
私と一緒に回った中水さんは、手話も出来るし、口話もOKの方でした。しかし私がどのように回るか考えていなかったのと、時間的に余裕がないと思って慌てていたので、私が説明するばかりで彼が説明する機会がありませんでした。
アクセシビリティチェックでの指摘で、4日には改良された東芝のノートパソコンのブースです さくらいさんにも指摘されましたが、どこかのブースで袋を貰って、そこにパンフを入れておき、両手をフリーにして手話が出来るようにすべきだったと思います。
また出来たら、説明と通訳、それぞれの立場を両立させるのは難しいので、通訳は別に用意すべきだと思いました。
私の担当ではありませんが、東芝のブースではチェックの翌日にノートパソコン用のテーブルを低いものに交換してくれました。
WeCAN!のメンバーでチェックしました。

その他の写真と一緒にアップロードしてありますので、ご覧下さい。
ただし写真がとっても沢山で大きいので覚悟してください。
http://www3.wind.ne.jp/enable/album/19991103/index.htm

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