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1.アクセシビリティ(JIS X8341-2)の解説とチェックリストの見方(1)

JIS X8341-2を参考に、マイクロソフト社の製品が規格に沿っていることを確認するためのチェックリストを作成しました。本来のJISではコンピューター本体も含めて1つのシステムとしてのアクセシビリティを考えていますが、このリストではオペレーティングシステム(OS)やOffice製品などのソフトウェアが備えていなければならない点を中心にチェックを行っています。
以下にこのチェックリストの一部を抜粋しました。このようにリストは表形式になっており、「チェック項目」と「チェック結果」で構成され、合わせてチェックの際に利用したJISの番号や特記事項、チェックの目安などが補足されています。

チェック項目 チェック結果 JIS
番号
特記事項 チェック目安

操作の一貫性

操作に一貫性がある。
二重丸印 JIS 5.1.2   マウス、キーボードいずれかのみの操作
・右手のみ、左手のみ

誤操作の防止

利用者が誤操作をしないように、配慮しなければならない
丸印 JIS 5.1.3 スクリーンリーダーが提供されていない アクセシビリティに配慮した誤操作防止のための仕組みがある
・・・ ・・ ・・・・・・・・

チェックの結果は、十分に対策がなされている項目には「二重丸印」を、部分的に対策がなされている項目には「丸印」。一部の対象者のみが利用可能な場合には「三角印」を、そして対策がなされていない場合には「バツ印」がつけられています。
リストは以下の4つの部分に別れ、それぞれに対応した項目を解説しています。これによってチェックの漏れを防ぎ、同時に見やすくなるように工夫しています。

全般ソフトウェア全般に関する
知覚視覚や聴覚など知覚に関連する項目
身体動作や反射など身体的な部分に関連する項目
認知記憶やものの認知などのほかに、予備知識があるかどうかや、文化的な差異に関する項目
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