「Cモードから、iモードの時代へ」
新聞やテレビが報道する事実の断面は、時として私たちの判断を誤らせる。
「景気上向き6割越す」が自分の実感と一致するという人は、
会社モード(コーポレートの頭文字を取ってCモード)の強い人。
これに対して「老後に不安85%に急増」
あるいは「自分自身の個人消費は老後の不安も反映して相変わらず慎重だ」
という方により近い感覚をもっている人は、
個人モード(iモード)が強い人だともいえる。
私は、「エネルギーを奪う仕事、もらえる仕事」(新潮社刊)にも描いたように、
これからのビジネスマンは"iモード"の強い人でなければ生き残れないし、
企業の方も社員の"iモード"を
思いきり引き出すことができる会社しか生き残れないと考えている。
テレビの解説者や新聞のウケウリで経済を語る輩より、
自分自身の身の回りで起こっている小さな事件から世の中の流れを読んでいく、
いわば"臨床経済"ができる人材の方が、現場に強く、判断を誤らないからだ。
かつての同僚で元「とらばーゆ」の編集長、松永真理さんが、
NTTドコモに転職して名付けた携帯電話の"iモード"に敬意を表して、
"iモード経営"の時代と呼ぼう。
そういえば"i・Mac"の健闘も、リクルート社のWEBサイト"isize(イサイズ)"
の人気も、"iの時代"の到来を象徴しているかのようだ。
こうした、iモードを鍛えるための研修として、
今回の「Reimei Project」というムーブメントは、
聴覚、臭覚、味覚、触覚、皮膚感覚など、
普段のビジネス生活の中では眠ってしまいがちな五感を取り戻すというものだ。
投資を検討してもいいという未来型の企業の方は、
是非、ご連絡ください。
リクルート フェロー 特命新規事業担当 子供地球基金(NPO)常任理事 藤原和博