視覚に障害がある人がコンピューターを利用するためには、画面上の文字情報を音声や点字に変換して提示する手段が必要です。英語版のWindowsXPでは情報を音声に変換するプログラム(ナレーター)を標準で搭載していますがこのプログラムは日本語環境では利用できません。しかし、代替となる多くの製品やフリーウェアがあり、これらの中から各自のニーズに合ったソフトウェアを選択することが出来ます。(JIS 6.7.5に対応)
音声と共に点字も視覚に障害がある人に重要です。点字を扱うソフトウェアも多くの製品やフリーウェアが存在しており、点字プリンタや点字ディスプレイを接続することによって指で触れて利用することが出来ます。(JIS 6.7.6に対応)
また画面を拡大するソフトウェアは「拡大鏡」が標準で内蔵されています。このソフトを利用することで表示される文字やグラフィックの大きさを2倍から16倍まで自由に設定することが出来ます。
聴覚に障害を持つ人がコンピューターを操作する際の配慮は、音響だけを使って情報の提示を行わないことです。JISではこのような場合、同時に視覚的な情報を補うように指示しています。(JIS 6.2.3)
Windows XPではシステムが音を鳴らすときに画面を点滅させる「サウンド表示」や説明を表示してくれる「サウンド解説」の機能があります。これらの機能はユーザー補助の「サウンド」の項目から設定できます。