5.Windowsのチェック結果の解説3
上肢に障害があって腕が動かしにくい方や、車椅子に乗っている人にとってコンピューターの細かい操作をするのが難しい場合があります。
そんなときには、まずユーザー補助の設定を試してみるのがよいでしょう。JISではマウスやキーボードのような入力装置に関する規定も多く盛り込まれています。ユーザー補助で設定できる項目には「キーボード」と「マウス」があります。
- ・キーボード
- キーボードでは「固定キー」、「フィルターキー」、「切り替えキー」の3つの機能が設定できます。
- ・固定キー
- 固定キー機能を使うと、キーを同時に押さなくても、Shift、Ctrl、Alt、またはWindowsロゴキーの機能が使えます。(JIS 6.4.7に対応)
- ・フィルターキー
- フィルターキー機能を使うと、間違った入力を無視したり、キー入力の間隔を長くすることが出来ます。(JIS 6.4.5、JIS 6.4.6に対応)
- ・切り替えキー
- 切り替えキー機能を使うと、CapsLock、NumLock、ScrollLockキーを押したときに音を鳴らします。(JIS 6.4.8に対応)
- ・マウス
- マウスでは「マウスキー」の設定ができます。この機能を使うとキーボードのテンキーを使ってマウスポインターを操作できます。(JIS 6.5.11に対応)
車椅子の人は画面に顔を近づけて見ることが出来ないことがあるので、画面の拡大率が変更出来ることが求められます。(JIS 6.1.3、JIS 6.7.2に対応)またキーボードなどの入力以外に音声入力に対応(JIS 6.7.5に対応)していることが求められます。
Windows では標準的なキーボードやマウスの他にも様々な入力デバイスが接続できます。「できマウス。」には、容易にスイッチ(センサー含む)を接続することができ、そのスイッチにキーボードやマウスの機能を自由に設定することができます。http://deki.psv.org
写真説明:「できマウス」に接続したスイッチで、パソコン操作している様子
Windowsには標準でスクリーンキーボードが内蔵されています。これは、画面上に用意されたキーボードをマウスやその他の入力装置を使って文字を入力できるように工夫されたソフトウェアです。(JIS 6.4.14に対応)