6.Windowsのチェック結果の解説4
JISでは身体的な障害以外にも認知的な面で配慮が求められます。認知的な配慮とは知覚や記憶力などに障害がある人や初心者、異なる言語を利用する人に対する配慮のことです。
これらの配慮としてJISの中では項目「6.7.4 認知能力などに対する配慮」で詳しく説明されています。
6.7.4 認知能力などに対する配慮
- a) 読み
- 利用者の認知能力のレベルに合わせて難しい漢字(人名、地名など)には、ふり仮名が提供されることが望ましい。
- b) 要約した文章の提供
- 文章が長く複雑な場合は、要約した文章を用意することが望ましい。
- c) 入力の予測
- 次に入力する言葉の内容を予測するなど、入力の分量及び手順を軽減するための機能を備えることが望ましい。
WindowsXPでは様々な場面にこれらの機能が埋め込まれています。
例えばオンラインヘルプの形式は最初に説明のアウトラインが示され、詳細は各項目をクリックすることで表示されます。
これらは要約された文章に相当します。また、Microsoft IMEをつかって日本語文字入力を行う際には同音異義語の意味の違いを説明するバルーンが表示され、知覚や記憶の面をサポートしてくれます。