8.マッキントッシュのアクセシビリティ
マッキントッシュは直感的な操作が出来るGUIを早くから導入したOSです。初心者からベテランまで幅広いユーザーから支持を得ています。
マッキントッシュはOSⅩ(バージョン10)のリリースによって、これまでとは大きく変化しました。ここではバージョン10.3について調べた結果を解説します。
EASY AccessからUniversal Accessへ
これまでのバージョンではアクセシビリティは「EASY Access」から設定できました。この機能がUniversal Access」に名称が変更になりました。
Universal Accessでは次の4つの項目が設定できます。
- ・視覚
- 画面の拡大表示などを設定できます。また画面の黒地に白文字などコントラストを変更することで文字を見やすくする設定が出来ます。
- ・聴覚
- 警告音を鳴らす代わりに、画面を点滅するように設定することができます。
- ・キーボード
- ShiftやControlなどの修飾キーは他のキーと同時に押すことで機能します。このように一度の複数のキーを押さなければならない操作を、1つずつキーを押して操作できるように設定することが出来ます。
- ・マウス
- マウスを使う代わりにキーボードを操作してカーソルを操作することが出来るように設定できます。
これらの機能は米国のリハビリテーション法508条に準拠しています。
- ・Text-To-Speech機能
- 文字情報を合成音声で読み上げる機能です。この機能を使ってWebページを読み上げさせたりすることが出来ます。ただしこの機能が提供されているのは英語版だけで、日本語でこの機能を使うことは出来ません。
- ・アップルディスアビリティーセンター
- 「アップルディスアビリティーセンター」は障害をお持ちの方向けの同社製品の導入コンサルティングと購入相談のための専用窓口を設けています。
http://www.apple.com/jp/contact/disability.html
視覚に障害を持つ人が音声でコンピューターを操作できるようにするためのソフトウェアが日本語で利用できないことを除けば、ほぼJISのガイドラインを満たしています。