ここでは、Windows、 Mac、 Linux と3つのOSのアクセシビリティに対する取り組みを簡単に比較し、どのような特徴があるかをご説明します。
Windows(XP Home) | Mac (OS X) | Linux(Fedora Core) | |
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開発体制 | マイクロソフト社が統括して行っている | アップル社が統括して行っている | 複数の団体が行っている |
特 徴 | 有料・ソース未公開 | 有料・ソース未公開 | 無料・ソース公開 |
ソフトウェア | 種類が最も多い | Windowsよりも少ない | 少ないが、無料の場合が多い |
サポート体制 | webページで解説を行っています ※1) | webページで解説を行っています(英語のみ)※2) | webページで解説を行っています ※3) |
インストール | 初心者でも可能 | 初心者でも可能 | 初心者には多少難しい |
課 題 | 次のOSで大きな変更が見込まれています。新しいOSでは既存の支援技術のドライバが更新されるまで使えなくなる可能性があります。 | 日本におけるアクセシビリティに関する開発が、アメリカよりも遅れています。 | 様々な個人や団体がドライバや、アプリケーションを提供しているため、自分の要求をよく見極め、自力でPCのメンテナンスをする必要があります。 |
※1) http://www.microsoft.com/japan/enable/default.mspx
※2) http://www.apple.com/jp/macosx/tiger/voiceover.html
※3) http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Accessibility-HOWTO.txt
Windows OSはもっとも多くの方に使われているOSで、大きな組織でデータを共有する必要がある場合に便利です。また、アクセシビリティに関する情報もマイクロソフトのwebサイトで詳しく解説されているため、初心者にとってもっとも使いやすいOSであるとも言えます。
Mac OSも、Windows OSと似ていますが、2004年12月現在では日本におけるアクセシビリティに関する開発や情報提供が、アメリカよりも遅れているという問題があります。
Linuxは多くのソフトウエアが無料で入手可能であるため、コンピューターを使い慣れている方にとっては経済的に有利なOSです。また、Linuxをアクセシブルにするための活動が全世界で活発に行われているため、今後アクセシブルな環境の構築が進むことが期待されます。