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3月29日 ハイキングとシニアコミュニティ訪問

近所の山へハイキング

朝からサンドイッチの材料を持ってハイキングに行く。フリーウェイを約1時間走ってたどりついた場所は、もっともアメリカらしい光景だった。アリゾナの大地にすっくとそびえる巨大な岩山を囲む一帯は、Lost Dutchman State Park と呼ばれている。ここの山肌を黄色く染めているのは、全部、自然の花なのだ。デイジーのような花、青いルピナス、そしてメキシカンポピーと呼ばれる花たちが、山一帯に咲き乱れている。2.5マイルのトレッキングコースを1時間かけて歩いた。かなり暑いが、風が心地よく、何より広大な眺めで気分が大きくなる。小さな木のベンチに金のプレートがささやかに貼ってあった。たった一日だけこの世に生を受けて消えてしまった赤ちゃんの記念に、と、書かれてある。国立公園のこんな眺めのいいベンチに、永遠に名前が残るのも、この子にとっては幸せかもしれないかと思いながら、Donationがさまざまな社会活動を支えているアメリカをまた感じる。
ピクニックエリアに戻り、それからやっとランチになった。屋根付きのベンチの、眺めがいいのを一つ確保する。持ってきた野菜やハムでサンドイッチを作る。いつもと同じ内容なのだが、今日は特別おいしい気がする。同じように多くの家族が、サンドイッチを食べている。ポテトチップとチョコクッキーにダイエットコーク。判で押したように同じものだ。たまにダイエットペプシの人がいくくらいか?屋根付きのベンチは清潔でアメリカの国立公園は、ほんとうによく整備されている。バーベキューこんろ、水道、トイレ。みんな、これが車1台5ドルの結果?と思うくらいきれいだ。この金額でよくレンジャーのお給料が払えるなあと思うけれど、彼らは国家公務員だから問題ないのだろうか?よくわからない。

地域の高齢者センター入り口

午後、戻りながらいくつかの引退者コミュニティを見る。アリゾナにはこのようなコミュニティがそれこそ毎日のように増えているらしい。最も投資が行われているのがネバダの次にアリゾナだと聞いてびっくりした。安いアパートのタイプから超豪華なヨーロッパ貴族の冬の家まであるらしい。もちろん、トレーラーハウスにつながるタイプも健在だ。これで全米を旅する高齢者のなんと多いことだろう。ネットワークさえつながればこの生き方も悪くないと真剣に思う。夏と冬で行きたいところへ行き、気に入ったところでしばらく暮らし、一番良かった土地に根を下ろす。そんな柔軟性を持つ生き方を、日本ではできないのだろうなあとまた振り返る。

しかし、アメリカの高齢社会も決して楽ではないらしい。まず医療費が圧倒的に高い。薬を買いにカナダやメキシコまで行く人も珍しくないという。年をとればみな医者にかかるのだから、これまで個人負担のなかった日本は、本当は高齢者天国だったかもしれない。ここの高齢者たちの話す内容はゴルフとソフトボールと健康と投資の話ばかりだ。65歳まで働かなくてはいけない日本の高齢者の方が、却ってぼけなくていいかもしれない。ううむ、これは少し研究する必要があるかもしれないな。遊んで暮らすアメリカの高齢者と、働き続ける日本の高齢者の、どっちが最後まで自立して長生きできるか?ま、医療費が高いだけにアメリカ人はできるだけ医者にかからずにすむよう、予防医学にものすごく注意するので、実際には罹病率は少なそうなのだが。。。働かないとはいっても、地域の配食サービスなど、地域でのボランティアはとても盛んでみな役割があるので、すごく忙しそうではある。50代で年金が受け取れ、悠々自適の生活を送れるようには、日本ではいかないのだろうな。いったい後何年、仕事をしなくてはならないのだろうか?


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