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2005年CSUNツアーレポート:関根千佳(5)

3月18日 Sun&Moon Cafe 伝説の寿司&ベトナム料理

Sun&Moon Cafeは相変わらずの大盛況。Chika's 5thParty という特別メニューをきれいに印刷して配ってくれたのには感激した。 そっか、ここでのパーティも、もう5回めになったのか。ここで最高のベトナム料理と今回はちょっとお寿司の量を間違えてたくさん出してくれたようで、ちょっと最後は多すぎて食べられなかった。ドギーバッグに入れてもらったけど、結局、もったいないことになってしまったな。最後のビールのラッパ飲みでやっぱり盛り上がる。 

翌朝、タンちゃんと淳子さんがホテルにやってきた。宴会中は彼らはサーブと調理で忙しいのでほとんど私と話すことはできないのだ。 で、朝ごはんを食べながら話をするのも恒例になっている。話題はアメリカの大量消費に集中した。ガソリンは今や日本と同じくらい高く、京都議定書にサインしなかったアメリカは、とんでもない道を進んでいる。彼らの店はあまりごみをださないのだが、近所の店が膨大な量のごみを出すのでごみ出しの費用が4倍に値上がりしたそうだ。これもいろんな使い捨てのお皿などを無駄にしているのだが、こういったプラスティックも全て石油製品であり、その運送にもガソリンが使われているのだとおうことを、アメリカ人は理解していないのじゃないかという。彼らも、よく流行っている今のレストランのほかに、テイクアウトの店を始めてそっちも大繁盛しているようだが、お客がフォークや箸をがさっと一掴みもって行くのには閉口しているそうだ。 「アメリカ人には、もったいないって概念ないもんねえ」私がそういうと、もったいなって、どう訳したらいいんだろうねという話になった。いや、やっぱりこの言葉を、柔道や津波、過労死(!)と同じように、日本発の概念として世界に広げてもいいんじゃないのか?ヨーロッパに比べたら日本でさえ大量にごみを出して、ああもったいないと思うけど、確かにアメリカのごみは度がすぎている。これでは国が滅ぶぞと言う彼らの意見は正しいかもしれない。 
この恒例のブレックファストミーティングで会話する内容は、アメリカの今の課題を明確に示していることが多いのだ。イラク戦争の開戦時にした会話は、まだアメリカの正しさを主張するもので、リベラルな彼らも開戦前は愛国的になるものだなあと感じたが、一年後、雰囲気は一変していた。世界の情勢も見えるようになり、イラク戦争に対してもずいぶん醒めた見方になっていたのだ。で、今年は「環境」である。ま、ガソリン代が高くなるという現実も大きいが、なんだかこれでいいのかと、一般的なアメリカ人も少し不安になってきているのだとすると、悪い傾向ではないだろう。来年には「もったいない」と言う言葉がアメリカで普及しているかもしれないな。


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