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Trusted Testerについての補足説明

2020年11月25日更新

Trusted Tester for Web on Windows certification (以下 Trusted Tester)には、3つの側面があります。いずれも、ウェブのアクセシビリティについて米国リハビリテーション508条の改訂技術標準(、以下Revised Section508)への適合を評価するためのものです。

 

プロセス

Revised Section508は、ウェブやnon-Web(:ソフトウェア、電子文書等)に対してWCAG2.0 AとAA への適合を求めています。Trusted Tester 最新バージョンV5のプロセスは、ウェブを対象に、最低限のテストを規定しています。テストを20のカテゴリーに分類され, 66の手動テストにより構成されています。(尚、non-Webのテストでは、暫定的にV4のプロセスが適用されます。)
Trusted Tester のテストは、全て手動のテストです。検証者や利用する支援技術によるテスト結果のばらつきがないよう、米国DHS(Department of Homeland Security, 国土安全保障省)OAST(Office of Accessible Systems & Technology)が承認したテストツールを利用しています。テスト結果はPASS(成功)、FAIL(失敗)、DNA(Do Not Apply、適用せず)のいずれかとなり、曖昧さはありません。

テストツールは無料のオープンソースツールであり、だれでも入手できます。

 

認証

Trusted Testerになるには、DHS OASTによるトレーニングコースを受講し試験に合格する必要があります。試験に合格すると、合格者番号が発行されます。Trusted Testerは、アクセシビリティ適合性報告書(ACR、Accessibility Compliance Report )に合格者番号を記載し、その検証結果の信頼性を高めることができます。
例えば米国マイクロソフトは2018年に主要なマイクロソフト製品全てのアクセシビリティをTrusted Testerにより検証しています。

 

トレーニング

DHS OASTによるトレーニングコースは米国政府関係者以外も無料で受講できます。トレーニングにより、DHS OASTで開発し管理されている Revised Section508のためのウェブ適合テストプロセスに則った検証方法を習得できます。

認証を取得するためには、6つのコースを順番に受講する必要があります。3までは基礎的な導入部であり、4が詳細部のトレーニング、5が模擬試験、6が認証試験です。全コースを完了するまでの時間は、80時間から160時間と推定されています。

  1. What is Section 508 and Why Is It Important?
  2. Section 508 Standards for Web
  3. Introduction to Trusted Tester Testing Tools
  4. Trusted Tester Training for Web on Windows
  5. Trusted Tester - Practice Exam for Web on Windows
  6. Trusted Tester - Certification Exam for Web on Windows

V5での合格者の数は2020年4月初めで800人ほど、8月末で1300人ほどです。1か月に100人ほどのペースで増えていることが推定されます。

より詳しい説明は、弊社までお問い合わせください。

 


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