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2003年CSUNツアーレポート:榊原直樹(1)

3月17日

CSUNに参加するのは、一般参加→登録スタッフ→正社員とレベルアップ(?)しながら、今年で3度目になりました。 今回はカンファレンスの前に他の会議に参加する用事が出来て、ツアー参加者の皆さんより一足早く出発することになりました。

一月に渡米したときには、空港でベルトを外され靴まで脱がされてセキュリティ・チェックをされたので、この時期のチェックは厳しいだろうと予測し、疑われそうな金属製品は極力持たないなどして臨んだのに、空港はサクっと通れました。入国審査では一言も聞かれなかったほどです。拍子抜けするほど簡単だったので、開戦はまだ先なのかと考えてしまったくらいでした。

今回、早く出発したのは、INCITS(InterNational Committee for Information Technology Standards http://www.ncits.org/)の中のV2(http://zing.ncsl.nist.gov/incits/v2/)という委員会傍聴するためでした。

この委員会では、ひとつのコントローラーであらゆるIT機器を操作する、いわば万能リモコンのような装置である、URC(Universal Remote Console)に使われるプロトコル(AIAP: Alternative Interface Access Protocol)の標準化の作業を行っています。
参加はOpen to Publicだなんてサイトには書いてあったので、たくさん人が来ると思っていたのですが、私を含めて傍聴者は3名。委員の中には電話を使って参加していた人もいるのですが、全員で十数人だったので、とても小規模なミーティングでした。
英語が苦手な私にとってディスカッションについていくのは大変なのですが、今回は電話での参加者への配慮のために、みんながハッキリゆっくり話してくれるので、比較的聞き取りやすかったです。とは言え、最初のうちは時差ボケがひどくて・・。
この委員会に参加しているのは、マイクロソフトやIBMなどの企業や、ウィスコンシン大学のトレースセンターのようなアクセシビリティを研究している機関が中心になって進められています。日系の企業ではパナソニック・アメリカが参加しています。 
このプロトコルが将来実装されると予測される情報家電などの分野は、日本企業が得意とする分野ですが、あまり積極的に参加されていないのが残念です。 
AIAPはXMLをベースにしたプロトコルで、この委員会の時にはかなり固まって来ているなという印象を受けました。この時はプロトコル以外にもURCの問題点についても議論されました。 
委員の皆さんは夕食をとりながらディスカッションを続けたみたいなのですが、さすがについていけなくなって辞退して部屋に戻り倒れるように寝てしまいました。


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