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「誰でも社会」へ ~デジタル時代のユニバーサルデザイン~

画像:表紙の写真

  • 著書名:「誰でも社会」へ ~デジタル時代のユニバーサルデザイン~
  • 出版社:岩波書店
  • ISBNコード:ISBN4-00-023752-7 C0036
  • 発行日:2002年11月22日
  • 著者:関根 千佳
  • 価格:1,890円(税込)
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あなたは、自分だけは老人にはならないと思いますか?
高齢化が急速に進行する日本社会では、身体機能の低下が誰にも確実にやってくる。これからのもの・ひと・社会づくりはITを活用しながら「誰でも」使え、 「誰でも」参加できるユニバーサルデザインがキーとなる。その最前線での体験を基に「これからのユビキタス社会」のもの・ひと・社会づくりを提案する。

本の構成

第1章 こころのネットワーク

コンピュータ嫌いのシステムエンジニア/アメリカで出会った人々/社長へ直訴してSNSセンター開設/SNSセンターと「こころWeb」/出会ったハイ パーな人々/指先二ミリでこころを伝える/起業に至るまで/ベンチャーとして起業してみて/SOHO社長とハイパー社員たち

第2章 これで大丈夫? 日本という国

SOHO企業のユーウツ/バーチャル企業のリアルな制約/これでいいんかい、国の委員会/ITへの拒否感の底にあるもの/世界最高齢国日本に必要な研究開 発とは/日本のマスコミは好きじゃない/こんなに違う教育のユニバーサルデザイン障害を持つ学生の高等教育 各国事情/田園都市的SOHOライフ/あなた の老後の楽しみは?/人がまちを作り、まちが人を創る

第3章 ユニバーサルデザインという考え方

「ミスター・アベレージ」って誰のこと?/ユニバーサルデザインの七原則/バリアフリーとユニバーサルデザイン/本当はパソコンって使いにくくないです か?/日本のデジタルデバイド/米国リハビリテーション法五〇八条の衝撃/情報アクセシビリティ指針のゆくえ/あなたのためのデザイン/情報のユニバーサ ルデザインの流れ/ユーザーインターフェースについて

第4章 ユニバーサルデザインを創り出す

車椅子マークのない日本へ/ユーザーに教わる姿勢を基本として/ユニバーサルデザインのものづくり携帯電話やPDAをシニアに評価してもらって/障害者や シニアの目から見える携帯電話の死角/ユニバーサルデザイン七つの誤解/ホームページを誰でも使えるように/テレビの字幕を支えるもの、阻むもの/ユニ バーサルデザインをどう教えるか

第5章 「誰でも社会」へ

闇の中で見えてくるもの ダイアログインザダーク/人間を幸福にしないITという社会/あるアメリカ人科学者の思い出/わたしの尊敬する人々/デジタルか らクリスマスの贈り物/ユビキタスネットワークに求められるもの/e-Japanに市民が求めるもの/「誰でも」が主役の世界へ

本文より

その頃である。ユニバーサルデザインという考え方に出会ったのは。健康な成人男子だけでなく、最初から女性や子供、高齢者や外国人、さまざまな障害やニー ズを持つ人が使いやすいように、まちやものをデザインするという考え方だ。私は驚いた。そして、ものすごく嬉しくなった。そうだよ、なんだ、簡単なこと じゃないか。最初から、「誰でも使えるように」考えて作ればいいんだ。
後から機能を付加しようとするから、時間もかかるし、高くなる。買えるユーザーは限られてしまう。出た頃にはもう時代遅れになっている。一年で七年分進む という「ドッグイヤー」のIT社会にとって、この遅れは致命的だ。障害者が職場で孤立する危険性もあるし、高齢者が地域の話題に入れなくなるかもしれな い。IT産業も、 このユニバーサルデザインの考え方を取り入れるべきだ。最初から、おたくの若者だけでなく、機械が苦手という女性にも、子供にも、シニアにも、ちゃんと使 えるものでなくちゃ。市場だって広がるし……

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http://www.iwanami.co.jp/agora/pamp01.pdf

 

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3.弊社から、テキストファイルの入ったフロッピーが郵送される。
少し手間はかかりますが、みなさんと少しでもアナログで触れ合いたいと思っています。よろしくお願いいたします。