Home » レポート » ツアーレポート » 2012年度CSUNツアー » レポート:関根千佳 » 3月3日

今日もセッションをはしごする。放送のアクセシビリティに関するアメリカの新しい法律、CVAAの全貌を、シンシア・ワデルが説明する。ネットでの放送も、字幕をつけなくてはならないのだが、果たしてこれは508条の時と同様に、日本にも影響がでるのだろうか?EUのMandate376の動向に関してのセッションもあった。各国は本当に、地道に進めている。対して、日本はもう何も動きがないというのが明確なので、残念ながらリストにも載ってこない。ほとんど、パッシングである。存在感が本当に無い。

IBMのセッションは大きな部屋を借り切って、毎日、そして何時間も続いている。確かにクラウド系のもの、まちづくりとICTを組み合わせたものなど、いろいろ面白い。でも、人数で言えば、GoogleやAppleの人気には負けそうだ。7か国語か話せるという伝説の全盲エンジニア、ラマン氏の講演には、あふれるくらい人が集まる。彼はいまやGoogleのアクセシビリティのリーダーだもんなあ。アンドロイドのアクセシビリティは、Ice Cream Sandwichという、美味しそうな名前である。もはや、ITアクセシビリティの主役は、完全にタブレットPCであり、スマートフォンであり、ネット上のサービスである。時代は変わったのだ。

デモはタブレット全盛に

デモ会場でも、なんだか世代交代、時代の変化を感じる。アメリカの大手IT企業はほとんど姿を消し、台湾やイスラエルなど、知らない会社が増えた。日本企業は本当に数える程度だ。ヒューマンインターフェース系の展示も昨年より減って、情報サービスのようなものが増えたかもしれない。どんどん、特別なものではなく、UDになっていくのだろう。

シニア向けの電話はちょっとレトロ

 

 

今回、毎晩、夕食は全員で出かけることが多かった。人数が少ないのでまとまりやすかったともいえる。60人もいたときは、もう参加者の顔と名前を覚えることも難しかったので、少人数というのも悪くない。イタリアン2回、ステーキハウス(いろいろ物議をかもした)、メキシカン、最後のLAではワインセラーの2階だった。今はやりのスタイルである。今回もしっかり飲み、かつ食べた。どうしてもこのツアーはカロリー過多になっていけない。。。次回は自戒しよう。。。


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