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2011年CSUNツアーレポート:関根千佳(4)

3月17日 セッション

IBMのBrian Cruganのセッションを聞きに行く。iPhone,Andoroide,Blackberryの3つのアクセシビリティを統一しようという動きを伝えていた。なんだか、IBMのアクセシビリティメンバーも、代替わりで、私の知らない新顔が増えている。いいことではあるのだが、誰がどんな研究をしていて、何のジャンルの発表をするのか、検討がつかないことも多い。しかし、このセッションの発表もなかなか深いものだった。ニールセンの予測では、2011年とは、USでスマートフォンがフィーチャーフォンの売り上げを上回る年になるという。そして、スマートフォンがPCを上回るそうだ。で、がートナーの予測では、2013年にはPCからのWebアクセスより、スマートフォンからのネットアクセスが上回るとのことだ。だから、今のパソコンメインで作られたサイトを、モバイルから見たらどうか確認しなくてはならないし、デバイスに依存しないデザイン手法も確立すべきだという。私はこの予想は当たっていると思う。たしかにパソコンはビジネス向けにはまだ存在するかもしれないが、家庭ではどんどん消えていくだろう。こんな配線だらけの、接続しにくい、電気を食う機械を、家の中にたくさん置くのは、もうたくさんだ。とはいえ、歳をとってくると、スマートフォンだけでは不安な気も残るが、たぶん数年後にはもう少しUDになっているだろう。で、Brianの話は、今後のUIがどうなるか、アクセシビリティの標準化はどうなるかというところへと進む。カスタマイズを自動化することで、Webは可変になり、それぞれの好みに応じた見え方になる、とか、センサーさえクラウド上に存在するようになり、どんどんシンクラ化する、といった予測はこれまでも語られては来ていたが、デモを交えながら話されると、やはり説得力があった。

少しだけ会場を見て回る。会場で、くたびれてしまったのか、寝転がって、盲導犬と遊ぶ男の子が可愛い。盲導犬も、こんなときは、ハーネスをつけていても、大目にみてくれるのだろう。楽しそうだった。

盲導犬に遊んでもらう少年

会場には、相変わらず車いすユーザーと補助犬があふれている。この風景を見たくて、毎年きていたんだよね。車いすユーザーと盲導犬

会場の展示は、タブレットPCばかりだ。予定管理のソフトだろうか、Picture Plannerも、iPadでのデモである。

予定管理もラクそうである


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