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UDの真髄はプロセスにある その2

前回紹介した、UDのプロセスの例が、東芝のホームページに掲載されている。
 http://www.toshiba.co.jp/design/pr/ud/intro_j.htm

この全自動洗濯機の開発過程を見ると、ユーザーはどのようにかかわったかがよくわかる。
最初にモックアップを作成し、まずはデザイナーが自分で動作分析を行なう。その後、さまざまなユーザーに実際に操作してもらう。ここでは、出し入れのしやすさが使い勝手のポイントであったため、身長を5センチ刻みで52人にきてもらい、動作を検証した。また、車椅子ユーザーにも評価を依頼している。結果として、東芝の全自動洗濯機「銀河21」は、UDに配慮した使いやすい製品となった。

ユニバーサルデザインの普及を願うものとしては、今後もこのようなユーザーの関与を増やしていってほしい。可能であれば、身長だけでなく、多くの年令の人に、また、できるだけ最初のコンセプト作成の部分から参加できる体制を作っていっていただきたいものである。

- 2001年3月23日 日経BP ユニバーサルデザインコラム-

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