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キーボードにおける新しい試み

英語キーボードは、わざと難しく配列されているという。日本語だって似たようなものだ。どうしてこんな脈絡のない並びなんだ、50音ならわかりやすいのに。と、高齢者ならずとも思った人は多いだろう。この、入力の問題は、障害者向けの50音キーボードなども代替装置としては使えるが、このところ、より面白く、ユニバーサルな入力ツールが研究されつつある。

Leading Edge Designという会社が試作した、TagTypeという入力機器は、見た目もとても美しい。蝶か蟹の形に見える。10個のキーで先に子音を、5個の母音を次に打つ。これで日本語を入れる。ゲーマー世代の子供にも、50音表が頭に入っている大人にも、わかりやすい入力といえそうだ。現在Windows機で使える。

これも、最初は手に障害のある作家のために作られたという。震えがある場合や片手での使用時にはまだ改良して欲しい点もあるが、日本語環境で、親指だけで入力できるというのは、なかなか楽しみな装置である。

*有限会社リーディング・エッジ TagTypeのホームページ
 http://www.lleedd.com/tagtype/

- 2001年2月1日 日経BP ユニバーサルデザインコラム-

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